第13回料理レシピ本大賞発表/料理部門大賞「リュウジ式生きるための弁当」

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 第13回「料理レシピ本大賞」の料理部門大賞が9月9日、『リュウジ式生きるための弁当』(ライツ社)に決まった。著者のリュウジ氏は3度目の大賞受賞を果たした。
 同部門準大賞には、はらぺこグリズリー『世界一美味しくて健康的なズボラ飯』(KADOKAWA)、お菓子部門大賞には小嶋ルミ『せっかく作るなら、一生ものの、おいしいお菓子 決定版』(同)が選出された。
 料理レシピ本大賞実行委員会が同日、東京・文京区の東京ドームホテルで授賞式を開催した。今回は出版社44社がエントリーした101点を対象に選考。書店員の投票によって受賞作10点を決定した。2度の投票を行い、いずれも200人超が参加している。受賞作は9月10日からフェア展開をスタート。3500店規模で催される。
 式典には人気料理研究家が集結した。『女将 有働由美子のおつまみレシピ帖』(ワニブックス)で、「ニュースなレシピ賞」を受賞した有働由美子氏も登場。テレビ朝日や共同通信といった主要メディアも取材に駆け付け、例年以上の注目を集めた。
 加藤勤実行委員長(ブックスタマ)は、過去の大賞受賞者であるリュウジ氏とはらぺこグリズリー氏が、大賞・準大賞となり「書店員の支持の高さを改めて感じた」と話す。
 物価高が続く今、「コスパ」と「健康」に関する提案が読者の需要をとらえた。
 また、長谷川あかり氏は入賞作『「あたらしい」きほんの料理』(オレンジページ)を筆頭に、著作5点がエントリー。いずれも人気が高く、投票数の合計は大賞に匹敵するほどだったという。
 同賞のアンバサダーであるお笑い芸人・天野ひろゆきさんは、料理を簡単に済ませると〝ズボラ〟〝手抜き〟と言われるが「普通の会社だったら効率を上げるのは、すごく褒められること!」と熱を込める。第1回から携わるなか「歴史を重ね、色んな発見がまだまだある」と声を弾ませた。(4・5面で受賞作品掲載)


 出典:新文化オンライン2026年9月17日号 3面
https://www.digitalshinbunka.jp/PB3854PCS_000/index.php) 


第13回「料理レシピ本大賞」/リュウジ氏が3度目の料理部門大賞に/お菓子部門は「一生ものの、おいしいお菓子」

 第13回「料理レシピ本大賞」受賞発表会が9月9日、東京・文京区の東京ドームホテルで催され、3度目の料理部門大賞受賞を果たしたリュウジ氏、ウー・ウェン氏や長谷川あかり氏など、人気料理研究家が登場した。
 リュウジ氏は「何度とっても嬉しい。本当にレシピで評価していただいていると実感する」と笑顔を見せた。大賞作『リュウジ式 生きるための弁当』(ライツ社)は、朝に料理する負担を削減。おかずひとつだけでも美味しい弁当はできると説き「こんな弁当でも恥ずかしくない! という世の中にしたい」と呼びかけた。
 お菓子部門大賞は小嶋ルミ氏が『せっかく作るなら、一生ものの、おいしいお菓子 決定版』(KADOKAWA)で受賞した。パティシエとして40年を過ごしてきた同氏は、お菓子づくりの「一般の方の常識を変えようという野望がある」と話す。また、受賞の報せを家族に伝えたとき「ママ、生きててよかったね」と言われたと明かし「こんな日が来るとは思っていなかった」と声を震わせた。
 長谷川氏は『長谷川あかりの「あたらしい」きほんの料理』(オレンジページ)が料理部門入賞作に選出。ハンバーグや唐揚げなど「名前のある料理」をまとめた「私の集大成」と語り、書店員や版元の協力に感謝を示した。式の後半では、リュウジ氏が大賞作で紹介したタコライスを、レンジを使って調理し、動画の公開収録を実施。さらに、料理部門準大賞受賞者のはらぺこグリズリー氏ともコラボして、会場を沸かせた。

 出典:新文化オンライン2026年9月17日号 4面
https://www.digitalshinbunka.jp/PB3854PCS_000/index.php) 


第13回「料理レシピ本大賞」

●料理部門入賞/
「ズボラなせいろ蒸し」/ワニブックス/

 『ズボラなせいろ蒸し』は、せいろ調理のヘルシーさはそのままに、育ち盛りの子どもも家族も満たされる、食べ応えと美味しさを兼ね備えた料理で人気を博す。アマゾンの本・和食部門で1位(9月4日付)となり、取次会社による今年度上半期ベストセラーランキングの実用書分野で上位を獲得。11刷・13万部超に達している。
 著者のらむ氏はレンジも炊飯器もない家で暮らし、「せいろを使わない日はない」という。同書では重ね蒸しなどの野菜をたっぷり摂れる料理、麻婆豆腐やキーマカレーといったご飯とあうおかずを中心に、和洋中を楽しめる64品を収載した。ハンバーグやオムライスなど、せいろでつくる人気メニューもバリエーションに富む。
 せいろ初心者向けの情報にも紙幅を割く。必要な道具と手入れの方法、同時に何品も調理するときのテクニックも伝授。食材からレシピを検索できるインデックス頁も設けた。
 読者からは「家族が美味しいと言ってくれた」「子どもが野菜を食べるようになった」といった声が届き、続作『ズボラなせいろ蒸し ごはんのおかずだけ!』とともに支持を拡大している。本体1600円。

●料理部門入賞/
「一汁三菜おぼん献立」/ワン・パブリッシング/

 『一汁三菜おぼん献立』は料理クリエイター・Hideka氏の初のレシピ本で、2024年11月刊行のロングセラー。昨年の「料理レシピ本大賞」でも料理部門でエントリーしていたが、今年は同部門での入賞を勝ち取った。
 同書はおぼんの上にご飯、汁物、主菜1品、副菜2品を並べた「一汁三菜」の献立を20種類以上載録。「ふわとろ親子丼」などの丼ものレシピも網羅されており、実践するだけで1カ月分の晩ごはんの献立を簡単につくれる構成が特徴だ。
 発売直後は、ネット書店を中心にHideka氏と同世代である20~30代や新婚夫婦が購入していたが、現在は50代以降の層にも広がっている。
 書店の販促では、売上げデータをもとに多面展開を提案。季節を問わず売れるレシピ本であることを伝え続け、注文数の多い店舗には手書きPOPを提供してきた。Hideka氏が発信するSNSのフォロワー数の増加に伴い、ネット書店でも引続き好調な売行きを示している。
 同社は入賞を受けて増刷し、累計発行部数は14万部に達した。フェア後も継続して販促する方針を固めている。本体1400円。


●こどもの本賞/
「小学生のお料理ブック」/家の光協会/

 小学校3・4年生をメインの想定読者に、「全部ひとりで作れる」レシピを収載した子ども向け料理本。子どもが好きな料理をアンケート調査から厳選。手に入りやすい食材を使用し、揚げ物は外すなど安全面にも配慮した。
 2022年7月に初版6500部で発売。翌年の夏休みシーズンから、作った料理の記録を記入して学校に提出できる「自由研究シート」を拡材として用意したところ、動きが加速。料理書にとって鬼門とも言われる夏に、同社では一番売れる銘柄となった。
 以後、夏休み、クリスマス、新年度の年3回にわたりプッシュしてきた。ある書店チェーンでは、子ども向けのバレンタインフェアに本書を組み込んで実績が出たという。
 同社図書販売部は、「季節ものとして決まった銘柄を出荷していた現状を見直すきっかけになった。大人向けのフェアを子ども向けにアレンジすることで、意外な結果に繋がる可能性を見出せた」とコメントしている。
 直近では1万5000部を増刷。累計10万部超(電子書籍除く)。豊富なプロセス写真や親しみやすいキャラクターを満載。総ルビ。本体1500円。


●コミック賞/
「季節が好きなわたしとマダム」/KADOKAWA/

 『季節が好きなわたしとマダム』は、インスタグラムで連載を開始し人気を集めた、にいざかにいこ氏の作品をコミックス化したもの。今回の受賞により、累計3万5000部まで伸長した。
 同作は、にいざか氏がSNSで発信している日常の絵日記風イラストが、同社の編集者の目に留まったことから誕生した。
 コミックエッセイのメイン読者である20代から40代女性に合わせ、主人公は30代で小さな子どもをもつ女性に設定。季節や暮らし、文化を自然に伝える語り手として、マダムが登場する構成にした。
 作中で紹介する18種類のレシピは、にいざか氏が全て考案。タイトルにある季節感を出すため、旬の素材を使いつつ、読者でも再現しやすいよう工夫した。主人公のキコとマダムの節子さんという、世代の異なるふたりが食を起点に広げていく四季折々のストーリーが、フルカラーで鮮やかに描かれている。
 10月2日には続編となる第2巻が発売。受賞作同様、日本の四季の魅力をふんだんに盛り込んだ内容となっている。そのため同社では、既刊との併売を提案している。本体1400円。

●プロの選んだレシピ賞/
「最小限の材料でおいしく作る9のこつ」/大和書房/

 『最小限の材料でおいしく作る9のこつ』は、中国の家庭料理を日本に広めてきたウー・ウェン氏が、毎日の食事づくりをもとに、「シンプルで美味しく、365日でも食べたいきれいな味」を生み出す〝こつ〟を伝える。
 忙しい日々でも、少ない手間と材料で体を労る料理をつくりたい。同氏は「季節のものを食べる」ことで、その願いが叶うと説く。さらに「料理を料理名から考えない」「塩と油だけでよいと心得る」といった、料理との向き合い方を提案。自身の定番レシピを伝授して実践を促す。
 春キャベツは蒸しただけで立派な一品に、ごま油でネギを焦がせば万能調味料になる。炒め物は肉を下茹したり片栗粉をまぶす一工夫で、しっかり味が決まる。1~3種の食材でできる34品のレシピを収載した。
 担当編集者の八木麻里氏は、ウー氏が自然と磨き上げ大事にしてきた「シンプルでミニマルな料理の土台」が軸になったと話す。改めて基本を学べる一冊として、日常的に料理をする層から支持が厚い。同書は大和書房が刊行するウー氏の料理エッセイの3点目で、シリーズの発行部数は約14万部となっている。本体1600円。

●ニュースなレシピ賞/
「女将 有働由美子のおつまみレシピ帖」/ワニブックス/

 『女将 有働由美子のおつまみレシピ帖』は、フリーアナウンサーの有働由美子さんが女将に扮し、ゲストに手料理を振る舞うトーク番組「おしゃべり小料理ゆみこ」(MBS)から生まれた。番組で登場した料理から、身近な食材で手軽につくれる品々を厳選。食卓を彩り、おもてなしの機会にも喜ばれる〝粋な小料理〟を揃えた。
 なかでも有働さんが晩酌の際に愛食し、「私の看板メニュー」と語るのが「無限ゆみこ」だ。薬味や野菜を刻み旨味のある食材と和え、海苔で巻く。春キャベツはシラスと、柿とカブは酒盗とあわせれば、家飲みの味わいを増すお供になる。
 シンプルでヘルシーなレシピを主としつつ、鶏肉のソース煮や枝豆コロッケといったボリューム満点のおつまみも数多く紹介。具沢山のにゅうめんなど〆の料理も取り上げ、酒肴から一品で食事が成り立つものまで幅広くラインアップした。
 なお、収載した59品のうち「二日酔いでも飲めるレシピ」7品は、有働さん考案の初公開のメニューだ。それらに合うお酒もセレクトされており必見。同書は番組ファンを中心に支持を集め、現在3刷・2万部となっている。本体1700円。

 出典:新文化オンライン2026年9月17日号 5面
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