西日本出版社など出版社4社は4月下旬から、「奈良監獄ミュージアム開館記念フェア」を関西地区の20書店で展開する。重要文化財「旧奈良監獄」(奈良・般若寺町)は1908年に創設。重厚な煉瓦建築で知られ、星野リゾートによって4月27日に博物館へ生まれ変わる。6月には高級ホテルとしても営業開始する予定だ。
このフェアでは関連書5点をラインアップ。明治・大正時代の歩み、戦後から2017年の閉鎖まで「奈良少年刑務所」として使用された歴史を伝える。
5点はいずれもロングセラーで、写真集『美しい刑務所』(西日本出版社)は 8000部を突破。作家の寮美千子氏が少年受刑者に向け実施した「物語の教室」について綴る『あふれでたのはやさしさだった』(同)は10刷・3万4000部に、少年たちの詩をまとめた『空が青いから白をえらんだのです』(新潮社)は10万部を発行している。
企画した西日本出版社の内山正之社長は、奈良少年刑務所を〝地元に愛された刑務所〟だったと評す。同所は受刑者が地域清掃やスポーツを通じ、住民と交流する機会を設けていた。閉鎖時には自治会から反対意見も出た。「彼らが良い方向に変わっていく。その姿に、住民も読者も心を動かされたのだと思う」と語る。
博物館誕生を機に、旧奈良監獄の本を地元から売っていこうとフェアを提案した。啓林堂書店などの県内書店が協力している。現在も実施店を募集中。申込み・問合せは電話06(6338)3078、西日本出版社まで。
なお、博物館には書籍売場も設けられるという。内山社長によると、奈良少年刑務所で17年に催された一般開放日イベントでは『美しい刑務所』が1日900部売れたという。「フェア銘柄は売場の目玉になるはず。ぜひ置いてほしい」と話している。
出典:新文化オンライン2026年4月23日号 5面
(https://www.digitalshinbunka.jp/PB3854PCS_000/index.php)
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