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2026519

書物復権2026 復刊書目決定!

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2026年5月下旬より「書物復権2026」復刊書目の刊行が始まります。
全国の協力書店店頭、紀伊國屋書店グループでは国内25店舗で復刊した書籍を展示します。※フェアを実施していない店舗でもご注文/お取り寄せできます。

 
紀伊國屋書店グループ 書物復権2026フェア実施店
都道府県地区書店名電話番号
北海道札幌市中央区紀伊國屋書店 札幌本店011-231-2131
宮城県仙台市太白区紀伊國屋書店 仙台店022-308-9211
群馬県前橋市紀伊國屋書店 前橋店027-220-1830
埼玉県さいたま市大宮区紀伊國屋書店 さいたま新都心店048-600-0830
埼玉県さいたま市浦和区紀伊國屋書店 浦和パルコ店048-871-2760
千葉県流山市紀伊國屋書店 流山おおたかの森店04-7156-6111
東京都新宿区紀伊國屋書店 新宿本店03-3354-0131
東京都世田谷区紀伊國屋書店 玉川高島屋店03-3709-2091
東京都渋谷区紀伊國屋書店 笹塚店03-3485-0131
東京都町田市紀伊國屋書店 小田急町田店042-710-7191
東京都豊島区紀伊國屋書店 池袋店03-3986-0311
東京都府中市紀伊國屋書店 府中店042-366-3151
東京都杉並区紀伊國屋書店 久我山店03-5336-3631
東京都武蔵野市紀伊國屋書店 キラリナ京王吉祥寺店0422-79-5070
東京都三鷹市紀伊國屋書店 三鷹店0422-79-5840
神奈川県横浜市西区紀伊國屋書店 横浜店045-450-1015
神奈川県川崎市多摩区紀伊國屋書店 京王稲田堤店044-949-1155
富山県富山市紀伊國屋書店 富山店076-491-7031
大阪府大阪市北区紀伊國屋書店 梅田本店06-6372-5821
大阪府大阪市北区紀伊國屋書店 グランフロント大阪店06-7730-8451
大阪府大阪市天王寺区紀伊國屋書店 天王寺ミオ店06-6776-7091
大阪府大阪市中央区旭屋書店 なんばCITY店06-6644-2551
広島県広島市中区紀伊國屋書店 広島店082-225-3232
徳島県徳島市紀伊國屋書店 徳島店088-602-1611
福岡県福岡市博多区紀伊國屋書店 福岡本店092-434-3100

こちらから各店舗とウェブストアの在庫がご覧いただけます。
 (   の店舗をのぞく)

書物復権2026_全国の協力書店リスト (PDF)


2026年10社共同復刊30

[ごあいさつ]
 2026 年、第30 回目の10 社共同復刊、今回も多数のリクエストをいただきありがとうございました。2 月28 日までの期間中に、紀伊國屋書店内公式サイト、復刊ドットコムの特設サイトおよびFAX で、受けつけたリクエストは総数約9,487 票、最多書籍には337 の票が寄せられました。いただいたコメントには、それぞれの書目に対しての皆さまからの熱心な要望が伝わっており、各発行出版社はこの結果を元に、復刊書目の選定をいたしました。今回の共同復刊で実現できなかった書目からも、各社独自の方法で復刊を予定している場合もあり、1 点でも多くの品切れ書の復刊の実現にむけて努力してまいりますので、今後の各社の復刊情報にご注目くださるようお願いいたします。

 今回、各発行出版社の判断により復刊を決定した書目は36 点38 冊。書籍は5 月下旬より全国約200 の協力書店店頭にて展示されますので、足をお運び頂けましたら幸いです。

 今年も充実した復刊ラインナップができました。来年以降も、読者の皆様のご期待に添えるように活動を継続させて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

[ご案内]
・内容についてのお問い合わせは発行出版社までお願いします。

持谷寿夫さん「書物は復権する」

書物は復権する

持谷寿夫
(もちたに・ひさお)1951 年東京生。早稲田大学教育学部卒。都内書店に2 年間勤務の後、1975 年株式会社みすず書房入社、営業部配属。2009 年代表取締役社長。2017 年退任。

 12 月終わりから4 月にかけて恒例の「書物復権 共同復刊」リーフレットが届く。1号の復刊リクエスト号から2号での復刊書目の発表、5 月の一斉発売へ。この事業に携わらなくなってから久しいが毎年の候補には興味がわくし、思い入れのある書目もある。巻頭の各分野の専門家のエッセイにも刺激を受ける。1997 年の第一回から30 年、自らが執筆するようになるとは想像もしていなかった。

 共同復刊は、遡ること13 年前の1984 年から書協主催で始まった「日本の本展」での文芸書の復刊展示に触発されている。近代日本の出版文化の誕生から約100 年のこの頃、出版の歴史を振り返ろうという動きが出版界全体であり、その一環として文芸書の老舗出版社を中心に品切れ書の復刊展示を行った。会場の熱気は今でも覚えている。個々の出版社ごとのブース展示ではなく、池袋サンシャインシティの展示ホールにピラミッドに積まれた復刊書の山、さすがに重すぎて開場初日に扉を開けてみたら平台が崩れてしまっていたという笑い話もあった。もちろん大盛況でピラミッドはあっという間に小山に変わってしまった。共同で行うこと、個々の本の力強さを実感し、いつか自社も関わった復刊事業をと思い続けていた。

 需要があるにも関わらずその需要が見えにくい専門書、一度品切れになると蘇らせることは難しい。手に取って見てもらうこともできない。この状況をなんとか打破できないか、文芸書ほどではないが共同で行えば成立するのではないかとも考えていた。共同復刊事業ばかりでなく“書物復権” とは共同で本の存在をアピールするさまざまな施策の総体を呼ぶ言葉、編集者と読者との座談会、国際ブックフェアでの共同新企画説明会等々。 “書物復権” というネーミングには、ひとりの編集者から「書物は失権しているのか?」と問われたことがある。営業主導の取り組みなので、販売促進策と思われたのかもしれない。確かに売れるのはなにより嬉しいのだが、自らが刊行する本を未来に伝えるための営みを共同で行うというのが書物復権の目的でありこの4文字に込められた思い、新基軸・新編集・新訳・新装丁・電子化への取り組み、関連する書店・図書館・著作者・読者を巻き込んでのムーブメント。その実現のためにどのような知恵を発揮すれば良いのかを携わる者はいつでも考えている。すべての協働の中核になること、これが自らが世に送った本を時代を超えて伝える責務を持つ出版社の役割であることには間違いはなく、そのために“書物復権” の活動はこれからも続いていく。

見ていていただきたい。“書物復権” は未来に向かい、今も進化中。

読者からのメッセージ

■第1 回から企画の趣旨に賛同している。(56 歳・会社員)

■書物復権によって存在を知らなかった好奇心を唆る本に書店で出会えることが嬉しい。今後もこの取り組みをつづけて欲しい。(18 歳・高校生)

■重要な著作が品切れになることも多く、最近では品切れになるまでの期間も極めて短い印象です。電子書籍化の選択肢も含めて、必要な本が可能な限り入手できる環境になって欲しいと思っています。(33 歳・大学職員)

■最近はSNS の投稿などで突然、脚光を浴びる本も多いので、こういう企画が増えると、読みたい人へ本が届きやすくなると思います。(51 歳・病院職員)

■デジタル化が進む一方の世の中ですが、紙の本が好きです。書物復権は初めて目にする熟語でしたが広く知られて欲しいです。(56 歳・主婦)

■書店に行って並んでいる書物を眺め、自分の教養に欠けているものを知る楽しみが、書店が減り、読むべき出版物が書店の棚のはじの方に追いやられ、という現象によって、どんどん損なわれていくようです。そのような傾向に少しでも歯止めがかかることを期待しています。(75 歳・兼業主婦)

■毎年楽しみにしています! 『真理と解釈』と『正常と病理』は私の研究に必要な文献なので、ぜひ手に入れたいです。(23 歳・大学生)

■普段は読まないジャンルの本をこの機会に読むことにしていて決定が待ち遠しいです。(30 歳・会社員)

■日本の音楽教育に携わる者として、その礎をつくった齋藤秀雄先生の貴重なお話を後世へ伝えたく、『齋藤秀雄講義録』の復刊を切望します。(50歳・高校教員)

■単に最近入手不可能な本を販売するだけでなく、それらの本が現在のさまざまな分野の研究で、どのような意味で重要なのかをわかるようにしてほしい。(46 歳・予備校講師)

■書物のもつ人間が積み上げてきた深大な文化の営みは一体どこに行ってしまったのだろうと思える昨今の状況の中で、たいせつなものをあらためて若い人たちの目に(ないしは忘れつつある大人たちの目に)触れさせる機会の貴重さを強く感じました。(47 歳・会社員)

■学術・専門書以外にも再版希望の本は多くあります。一般書籍でこのような企画があればぜひ参加したいです。(60 歳・会社役員)

■どれも気になる書物ばかりで選ぶのがとても楽しかった。(31 歳・事務員)

■いつもこの企画を楽しみにしています。はじめての出会いは数年前ですが、その時はレヴィ=ストロースの『構造人類学』を購入しました。〈書物復権〉という言葉は個人的にとても好きな言葉で、その語感、響きからは読書人生を賛歌する、読書することを全肯定してくれるような力強さが感じられます。(22 歳・大学生)

参加出版社

岩波書店
〒101-8002 東京都千代田区一ツ橋 2-5-5 TEL 03-5210-4113

紀伊國屋書店
〒153-8504 東京都目黒区下目黒 3-7-10 TEL 03-6910-0519

勁草書房
〒112-0005 東京都文京区水道 2-1-1 TEL 03-3814-6861

作品社
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋 2-7-4 TEL 03-3262-9753

創元社
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-2 田辺ビル TEL 06-6231-9010

東京大学出版会
〒153-0041 東京都目黒区駒場 4-5-29 TEL 03-6407-1069

白水社
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町 3-24 TEL 03-3291-7811

法政大学出版局
〒102-0073 東京都千代田区九段北 3-2-3 TEL 03-5214-5540

みすず書房
〒113-0033 東京都文京区本郷 2-20-7 TEL 03-3814-0131

吉川弘文館
〒113-0033 東京都文京区本郷 7-2-8 TEL 03-3813-9151

書物復権2026 リーフレット 第2号(2026.4)(PDF)はこちら

<書物復権2026 リーフレット 第1号(2026.1)(PDF)はこちら

山下貴史さん「書物復権によせて」

書物復権によせて

山下貴史
(京都大学生協ルネ/人文書・文芸美術書担当)

 「書物復権」に何か書いてください。なぜ私に? 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」をここ数年忠実に実践しているこのわたくしに? しかし宴席の勢いに呑まれて引受けてしまった。やらかしてしもうた。何から手をつければいいのやら皆目見当がつかない。手掛かりを求めてとにかく埃を被った我が積読山に面と向き合うことから始めてみた。地崩れを起こさぬように少しずつ掘り進めていく。根気のいる作業だ。森を見ずに一本一本木を見ていくしかないぞ。本棚最奥3 列目の文庫が見えてきた。床上の壁際のさらに最下段に追いやられていた単行本も姿を現す。おっ、帯に復刊の文字が見える。いくつも出てくるぞ。復刊フェアを見かけると全点買っていたのを思い出した。帯捨てなくてよかった。これでいこう。

【一品目】「HPB(ポケミス)1600 番突破記念復刊」(全20 点、1993 年、早川書房)。カラフルなビニールカバーの背表紙と、黄色の天地小口がずらりと並ぶ棚に心躍らせた人は少なくないだろう。「お手許に綺麗なままの本をお届けしたく、こんな簡単な函を作ってみました。いわば包装紙がわりです。お買上げ後には、お捨て下さって結構です」とのことで函入りにて登場。いやいや捨てません、捨てられません。このたびの久々のご対面で真っ先に姿を現したのは、130 番『悪魔のような女』。なんか怖い。裏表紙では、ボアローとナルスジャック、作者のお二人が揃って口の端にタバコをくわえている。萌える。ポケミス初期のラインアップの選定には江戸川乱歩のほか、田村隆一も関わっていたそうな。また当初は99 番までを古典作品に割り当て、全500 巻で完結の予定だったという。今や2000 番を突破した、世界最長のミステリ・シリーズ「ポケミス」。他レーベルと併走しながら、今なおミステリのバトンを繋いでいる。継続する力動、新生と再生を同時に果たすその存在は稀有にして心強い。だからいつまでも、「あなたにそこにいて欲しい」

【二品目】「新潮文庫の復刊」(全100 冊、1993 年11 月~ 1994 年11 月〔全7 回〕、新潮社)。謳い文句は「名著に親しむ絶好のチャンス!!」国内作品はえんじ色、海外作品は藍色。クリーム色の地。控えめな彩度の表紙からなる装幀が心地良い出会いを予感させる。古今東西の、昭和20 ~ 30 年代発行の作品が主で、当時のままの字体であることも相俟って、寡黙な熟成された雰囲気を纏う。まさに名著たる佇まいを感じさせる。その固有名は知りつつも、ほぼすべての本とここで初めて出会った。そのうちの一冊、ジャック・シャルドンヌ『愛をめぐる随想』を引用する。「この半世紀における世のうつり変りは、それに先だつ一千年のあいだの変遷よりも甚だしい。人情は日々にすがたを変え、科学や技術はわれわれに目まぐるしい思いをさせる。
五十歳の人は、相異なる二つの世界に接してきたわけである」。「ところが彼は、しん底から相変わらずの元のままであり(…)彼の身にはほとんど何ごとも起こってはいないのだ」。この後妙なる省察が続くのだけれど、これは1930 年頃フランスで紡がれた言葉。こんな言葉に出会えたとき、投壜通信をこの手のひらにしっかりと受けとめた切なる喜びを感じる。

【三品目】「復刊文庫 偉大なる不良たち」(1992 年、角川書店)。ボードレール、ランボオ、コクトー、バタイユ、フィッツジェラルドといった、個人的に好きだった作家がてんこ盛り。「偉大なる不良たち」と謳われているのを見て心惹かれずにいられようか。池田満寿夫の線描画タッチのカバー装画が不良感と狂気の息吹を盛り立てる。『マルドロールの歌』には、著者像にダリによる想像のロートレアモンが使われているのもたまらない。そしてなぜかカフカ『アメリカ』とは二冊と再会した。違う書店のカバーを纏っているのだが、その二度の出会いの場、どちらの書店も今はない。

 これらのフェアは、ほぼ1950、1960 年代に発刊された本を1990 年代に復刊したものである。時々の時代状況と併走する書籍業界の変遷に思いを馳せるとともに、その時代に復刊書物と出会ったことによる影響の痕跡をわたし自身の中に見出した。そもそも、あのとき自分はなぜその書物に惹かれたのだろうか。今この復刊書物と再会した場で、私はマドレーヌの香りを嗅いだ。その香りは、初めての出会いのときに、既に、確かに感じた香り。そして今ここに立ち昇ったのもまた生まれたての赤ん坊の無垢で清新な香りなのだ。それでは、あのときの香りはどこから流れてきたのだろうか。「復刊」と呼ばれるその本の背後に、本のそして人間の、不死鳥のごとく蘇る生命の力、永続性そのものを感じとっていたのだと思う。その力は、一人の人間の存在と呼応する、人類全体の存在を告げ知らせていた。その場に証され再び現れるのは、何者かの権利でなく存在そのものだ。だから私は「書物復権」を心の中で、ただ「書物復刊」と呼んでいる。私にとっての「書物復刊」。それはいつも、新生したものとの出会い、今このとき生きている生命そのものとの出会いである。

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書物復権2026 復刊書目



詳細は紀伊國屋書店の公式HPをご覧ください
開催期間 2026年5月19日(火) 14:00 ~2026年6月18日(木)23:59
主催 紀伊國屋書店
書籍ジャンル
イベント種別 フェア
公式HP https://store.kinokuniya.co.jp/event/fukken2026